若頭、今日もお嬢を溺愛する
近くのホテルにいる、二人。

雷十「杏ちゃん、時間がないので激しくなるかもしれません」
ベッドに向かい合って座り、雷十の足の間に挟まれている杏子。

雷十にキス責めにあいながら、しがみついていた。

杏子「雷…十……」
雷十「幸せです」
杏子「え?」

キスを落としながら、杏子の服を脱がせた雷十。
杏子の身体の自分がつけたキスマークを見て、嬉しそうに微笑んだ。

雷十「杏ちゃんが俺のモノって印がいっぱいあるから」

杏子「うん…雷十だけのモノだよ」

雷十「フフ…もっと、つけていいですか?」
杏子「いいよ。
でも、私も、つけたい!印」
雷十「いいですよ!」

杏子は雷十のカッターシャツのボタンに手をかけた。
そして一つ一つ、ボタンを外す。
そして脱がせて、雷十の胸に口唇を寄せた。

杏子「んーー!」
雷十「ん?杏ちゃん?」
杏子「刺青のせいで、キスマークついたかわかんない!」

雷十「ハハッ!!確かに!
じゃあ……首は?」
笑った雷十は、自身の首を指差した。

杏子「いいの?服着てても、見えるよ?」

雷十「隠さなきゃいけないなんてないですよ。
むしろ、キスマーク見えてる方が俺が安心します。
杏ちゃんに愛されてるって、証ですから!
はい、つけてください!」

両手を広げて微笑む、雷十。

杏子は吸い寄せられるように、雷十の首に吸い付いた。
杏子「………ん、ついた…!」

雷十「じゃあ…俺の番です」
杏子「んんっ!!
や…だめ……首はダメ…!!!」
首に吸い付いてきた、雷十。
杏子は慌てて押し返す。

雷十「残念…ついちゃいました!
しかも、はっきり!」
杏子「え!?嘘!?」

驚く杏子に、雷十は微笑み押し倒す。

雷十「全身につけたいな」
そして身体中に、キスを落とし吸い付いていく。
杏子「ん…あぁ……はぁ…」

雷十「杏ちゃんのどこを見ても、俺のモノってわかるように……」

杏子「雷十……だめ…」

雷十「誰も、杏ちゃんに寄り付かないように……」

杏子「んぁぁ……雷…好き……」

雷十「このキスマーク…一つ一つに……願いが込められてるんですよ……」


指を絡めて繋ぎ合って、二人は一つになり混じり合う。
幸せで、涙が溢れてくる。

杏子「雷十…涙が出てくるね……」
雷十の目元を拭う、杏子。

雷十「はい。想いが止まりません……」
額と額をくっつけ、呟いた。

二人は、時間ギリギリまで抱き締め合っていた。
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