若頭、今日もお嬢を溺愛する
初めての夜
「では!鶴来組のご健勝を祈念いたしまして、乾杯!!」
『乾杯!!!』
ホテルのパーティー会場を貸し切っての鶴来組の新年会。
賑やかに、始まった。
文悟、大悟、雷十、杏子は、着物を着ている。
「組長!大悟様、若、お嬢!失礼いたします!
改めまして、明けましておめでとうございますっ!!
今年もよろしくお願いします!」
組員達が、順に挨拶に来る。
「明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!」
杏子も微笑んで、頭を下げた。
「お嬢、姉さんに似てきましたね!」
雷十の部下・辻倉が、食らいつくように杏子を見ている。
「え?そ、そう?」
「はい!姉さんに似て、本当に綺麗━━━━━━」
「辻倉」
雷十が、黒い雰囲気を醸し出して睨んでいた。
「え……は、はい!」
「お前、面貸せ!」
「はい?」
「え?雷十!?」
「杏ちゃん、ちょっと席を外しますね!
すぐ、戻ってきますからね!」
ポンポンと頭を撫でて、辻倉を連れ出ていった雷十。
「ちょっ…雷十!?」
「……ったく、辻倉は…」
「え?パパ?」
「まぁ、確かに…杏は亜子に似てきたもんなぁ~」
大悟が杏子の頭に手を乗せて微笑んだ。
「確かに、亜子さんはいい女だったもんなぁ」
文悟も微笑んでいる。
「え……?」
「どんどん杏は、綺麗になってく…」
「パパ…?」
「杏は、いなくなるなよ?亜子みたいに俺を置いて……
俺をちゃんと看取ってくれよ…!」
「大丈夫だよ、パパ!雷十もいてくれるし!」
「あぁ、そうだな!」
切なそうな大悟に、微笑んだ杏子だった。
「お待たせ!杏ちゃん」
数分後…晴々とした雷十と、心なしか元気がなくなった辻倉が戻ってくる。
「辻倉さん、大丈夫?」
「あ、はい…」
「杏ちゃん、食べましょ?」
「え?あ、うん!」
相変わらず杏子を見つめ、日本酒を嗜んでいる雷十。
「雷十、お酒美味しい?」
「はい!杏ちゃんを見つめながら、酒を飲む。
最高です!」
「私も飲みたい」
「杏ちゃんは、未成年ですよ?」
「………ヤクザが何言ってんの(笑)?
説得力ないよ!」
「フフ…雷十、舐める程度ならいいだろ(笑)
………どうせ、杏には飲めないから!」
「そうだな。
じゃあ…どうぞ?」
「ありがと!」
雷十からお猪口を受け取り、一口飲んでみる。
「………うっ!うべっ!?何、これ!」
「フフ…!!杏ちゃん、可愛いですね~!」
「可愛いなぁ!」
顔を歪める杏子を微笑ましく見る、雷十と大悟。
「やっぱ、いらない!
お茶が一番!!」
雷十にお猪口を返した、杏子だった。
『乾杯!!!』
ホテルのパーティー会場を貸し切っての鶴来組の新年会。
賑やかに、始まった。
文悟、大悟、雷十、杏子は、着物を着ている。
「組長!大悟様、若、お嬢!失礼いたします!
改めまして、明けましておめでとうございますっ!!
今年もよろしくお願いします!」
組員達が、順に挨拶に来る。
「明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします!」
杏子も微笑んで、頭を下げた。
「お嬢、姉さんに似てきましたね!」
雷十の部下・辻倉が、食らいつくように杏子を見ている。
「え?そ、そう?」
「はい!姉さんに似て、本当に綺麗━━━━━━」
「辻倉」
雷十が、黒い雰囲気を醸し出して睨んでいた。
「え……は、はい!」
「お前、面貸せ!」
「はい?」
「え?雷十!?」
「杏ちゃん、ちょっと席を外しますね!
すぐ、戻ってきますからね!」
ポンポンと頭を撫でて、辻倉を連れ出ていった雷十。
「ちょっ…雷十!?」
「……ったく、辻倉は…」
「え?パパ?」
「まぁ、確かに…杏は亜子に似てきたもんなぁ~」
大悟が杏子の頭に手を乗せて微笑んだ。
「確かに、亜子さんはいい女だったもんなぁ」
文悟も微笑んでいる。
「え……?」
「どんどん杏は、綺麗になってく…」
「パパ…?」
「杏は、いなくなるなよ?亜子みたいに俺を置いて……
俺をちゃんと看取ってくれよ…!」
「大丈夫だよ、パパ!雷十もいてくれるし!」
「あぁ、そうだな!」
切なそうな大悟に、微笑んだ杏子だった。
「お待たせ!杏ちゃん」
数分後…晴々とした雷十と、心なしか元気がなくなった辻倉が戻ってくる。
「辻倉さん、大丈夫?」
「あ、はい…」
「杏ちゃん、食べましょ?」
「え?あ、うん!」
相変わらず杏子を見つめ、日本酒を嗜んでいる雷十。
「雷十、お酒美味しい?」
「はい!杏ちゃんを見つめながら、酒を飲む。
最高です!」
「私も飲みたい」
「杏ちゃんは、未成年ですよ?」
「………ヤクザが何言ってんの(笑)?
説得力ないよ!」
「フフ…雷十、舐める程度ならいいだろ(笑)
………どうせ、杏には飲めないから!」
「そうだな。
じゃあ…どうぞ?」
「ありがと!」
雷十からお猪口を受け取り、一口飲んでみる。
「………うっ!うべっ!?何、これ!」
「フフ…!!杏ちゃん、可愛いですね~!」
「可愛いなぁ!」
顔を歪める杏子を微笑ましく見る、雷十と大悟。
「やっぱ、いらない!
お茶が一番!!」
雷十にお猪口を返した、杏子だった。