お嬢様、いけませんよ
「お嬢様、こちらへお越しください」



え?お嬢様ってなに?



まさかの人違いとか?




そんなに大事なお嬢様とこの平凡な私を間違えたの!?この人!



『…誰ですか?』


「失礼致しました。美桜様と真守様にお使いする執事でございます」



『え、?お父さんとお母さん?』




「はい。そうです」



「それではこちらにお乗り下さい」


『え?リ、リムジン!?』



「?はい。そうです」


『そそそ、そ、そんな高級車乗れませんよ!!』



「?どうしてですか?」



この人頭がお金持ちだ…



「どうしました?気に入りませんでしたか?」


『い、いい、いえ!とんでもないです…』
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