不毛な恋模様〜傷付いた二人は、輝く夜空の下にて熱く結ばれる〜
しかしその本を波斗に取り上げられたかと思うと、突然キスが降ってきた。
「先輩……?」
パジャマの襟元から波斗手が入り込み、ゆっくりと紗世の胸を撫でる。ブラジャーの中へと指が侵入してくると、紗世の口から熱い吐息が漏れる。
ずっとキスをしているから、紗世は波斗の表情を確認することが出来ない。
もっと触って欲しい……。先輩がもっと欲しい……。抱かれる理由があるとするなら、私自身が抱かれたいから。
唇が離れると、波斗は紗世の耳元に口を近づける。荒い息遣いが紗世の体の奥の方に火をつけた。
「ベッドに行かない……?」
「いいよ……」
波斗は紗世を抱き上げると、急いで寝室のベッドに倒れ込む。
キスをしながら裸になると、紗世は波斗の熱い体に自らの体を絡めていく。
どんな理由かわからなくても、求め求められることは至福の時間だった。
私の体が先輩の匂いや形に溶けていく。
紗世は息ができないくらいの快楽に落ちていった。