天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~
『エンジンが一機止まったと聞いて驚いたけれど、機長の落ち着いたアナウンスのおかげで乗客たちがパニックになることはなかった。風にあおられ大きく揺れることもあったけれど、この機長の操縦なら大丈夫だろうと安心していたのか、みんな慌てることなく冷静でした』
アクシデントにあったというのに、航空会社や機長を責めるどころか賞賛する内容だった。
さすが翔さん……。と胸が熱くなる。
翔さんは今頃、OJAの事務所で対応に追われているんだろうな。
責任のある機長として、あれだけのトラブルの処理をするのは、きっと大変だろう。
それでも会いたくて、ひとりで帰る気にはなれなかった。
迷惑かもしれないと思いつつ、スマホに触れる。
『何時になってもいいので、会いたいです。待っていてもいいですか?』
そうメッセージを送って、息を吐き出した。
胸がどきどきしていた。
翔さんはいつも私を待っていてくれた。
私が彼を待つのははじめてかもしれない。
アクシデントにあったというのに、航空会社や機長を責めるどころか賞賛する内容だった。
さすが翔さん……。と胸が熱くなる。
翔さんは今頃、OJAの事務所で対応に追われているんだろうな。
責任のある機長として、あれだけのトラブルの処理をするのは、きっと大変だろう。
それでも会いたくて、ひとりで帰る気にはなれなかった。
迷惑かもしれないと思いつつ、スマホに触れる。
『何時になってもいいので、会いたいです。待っていてもいいですか?』
そうメッセージを送って、息を吐き出した。
胸がどきどきしていた。
翔さんはいつも私を待っていてくれた。
私が彼を待つのははじめてかもしれない。