天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~

 広いバスルームで体を洗い、髪を乾かし、おいしい食事を食べさせてくれた。
 そしてベッドの中で何度も抱かれた。

 あんなに激しく求められたのははじめてで、思い出すだけで鼓動が速くなる。

「里帆は、今日帰国するんだよな?」
「はい、午後の便で。なのでそろそろホテルに帰らないと……」

 私が答えると、翔さんがベッドに腰かけた。

「夜の便に変更すればいい。そうすればもう少し一緒にいられる」

 そんな甘いわがままを言いながら体をかがめ、私の髪にキスをする。

「何言ってるんですか」

 くすぐったくて首をすくめると、今度は耳たぶをかじられた。

 昨夜彼にたっぷり愛された体はまだ敏感で、「あ……っ」と甘い声が漏れる。

「翔さん……っ」
「里帆が欲しい。だめか?」

 色っぽい声でささやかれ、体が熱くなる。

「昨日、あんなにしたのに……?」
「あんなんじゃ足りない」

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