気まぐれ猫くんは私を激愛する


「じゃ、やるか」


と猫くんの一言で私達は勉強を始めた

まず、数学から、猫くんが苦手だから私が教える


「まず、どこやりたい?わかんない所は?」


「今日の授業は全部」


「じゃあ1からやろう」



私は1から教えた
最初はドキドキしていた私だけど
勉強となれば、そんなことは考えてられない
私は基本的に勉強のことになると
周りが見えなくなるタイプだから
猫くんの近くにいても大丈夫

猫くんは、理解すればすぐ出来るタイプの人間
だから丁寧に教えて、基礎問題から応用問題まで解き方や、考え方さえ覚えてしまえば
完璧に解けるようになっていった


「って感じ、どう?」


「すご、わかりやす」


「なら良かった」


「かてきょ解約すっかな、、ボソ」


「ん?」


「いや、なんでもない、俺はもう大丈夫だ、英語やるぞ」


「はいお願いします」



猫くんが小さい声で言ったことは聞こえなかったけど気にしてられない
次は私が教えてもらう番だ
私は基本の基本すら分からないので
まずは基本から教えてもらった

猫くんの声は耳に優しくて、聞いてて心地いいけど、眠くなるとかそういう感じじゃない

発音が綺麗で聞き取りやすい
本場の発音って感じがする
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