スパダリ医師の甘々な溺愛事情 〜新妻は蜜月に溶かされる〜
「紗雪センセイの指、細くて白くて綺麗ですね。今は少しだけひんやりしていて────気持ちがいい」
啓一郎さんはそう言いながら私の指先にキスをした。突然の事態に対応出来ない私を置いて、そのまま指先を自分の指に絡め始める。
敬語で話されるのは患者と医者の関係のとき以来だ。
啓一郎さんは目元を細め、もう片方の手で私の唇に触れた。親指がツーっと下唇をなぞり上げ、背筋に快楽が駆け抜けた。
私たちはそのまま見つめ合う。困惑する私に対し、啓一郎さんはどこか楽しそうだった。
巻き終えていない包帯はカーペットの上に落ちてしまい、これではもう一度巻き直さなければならないなと頭のどこかで考える。けれどこの甘い空気から逃げ出す術を私は知らない。
「ねぇ紗雪センセイ。包帯巻くよりもいいこと────教えてくれませんか?」
「いいことって……」
どうやら今夜はそんな方向性でいくのが決定事項なのか、特殊な状況に少しだけ高揚する自分もいた。
帰宅してからの甘えん坊な啓一郎さんはとても可愛い。
啓一郎さんはそう言いながら私の指先にキスをした。突然の事態に対応出来ない私を置いて、そのまま指先を自分の指に絡め始める。
敬語で話されるのは患者と医者の関係のとき以来だ。
啓一郎さんは目元を細め、もう片方の手で私の唇に触れた。親指がツーっと下唇をなぞり上げ、背筋に快楽が駆け抜けた。
私たちはそのまま見つめ合う。困惑する私に対し、啓一郎さんはどこか楽しそうだった。
巻き終えていない包帯はカーペットの上に落ちてしまい、これではもう一度巻き直さなければならないなと頭のどこかで考える。けれどこの甘い空気から逃げ出す術を私は知らない。
「ねぇ紗雪センセイ。包帯巻くよりもいいこと────教えてくれませんか?」
「いいことって……」
どうやら今夜はそんな方向性でいくのが決定事項なのか、特殊な状況に少しだけ高揚する自分もいた。
帰宅してからの甘えん坊な啓一郎さんはとても可愛い。