スパダリ医師の甘々な溺愛事情 〜新妻は蜜月に溶かされる〜
「……かわいい胸。本当に紗雪はどこもかしこもかわいいね」

「んんっ、そこばっかりだめ……」

 下から上へと揉み上げられ、服の上からでも身体が熱くなる。するりと服の下に手が入り込み、背中のホックを外されるとするりとブラが外された。

「きゃっ! なんで!」

 思わず小さく悲鳴をあげる私に啓一郎さんは少しだけ意地悪そうに微笑んだ。

「服を着たままではしたことなかったよね? ……ほら見て。紗雪のここ、服の上からでもわかるくらいぷっくり膨らんで……すごく可愛くなってるよ」

「いやっ、見ないでっ。……ああっ! ああっんんンンン!」

 啓一郎さんはわざと芯の通った先端を服の上から指でこねあげる。
 着用しているTシャツが白いせいで、僅かばかりに透けて見えるのがいやらしい。
 着ていないときに比べて何故だか卑猥な姿に思えた私は、体を捩るも頭の上で拘束された腕ではなかなか抵抗することも出来なかった。

 啓一郎さんはその唾液を含ませた舌で白いTシャツの上から赤く主張するそれを吸い上げる。まるで身体に電気が流れたかのような鮮烈な快楽で目元がちかちかとした。

「服、透けちゃったね。上からでも気持ちよかった?」

 羞恥と快楽で上手く答えることのできない私をくすり、と笑った啓一郎さんの手は足元へと伸びた。

 パジャマの下に滑り込み、そのままショーツまでたどり着いた指先は私の敏感に主張するそこを押しつぶす。
 思わず腰を揺らしてしまい、口からは無意識のうちに嬌声が上がってしまう。

 啓一郎さんの指先はショーツの上を何度も往復するようになぞり上げ、その度に身体の奥からじわりと熱いものが溢れ出すのを感じた。

「ショーツの上からでも濡れてるのが分かるよ。気持ちいいね、紗雪?」

「んんっ、き、きもちぃです……」

 顔を赤らめながら素直に頷くと、愛おしそうに見下ろしてきていた瞳が喜びの感情を帯びる。

「ああ、かわいい。俺の紗雪」

「うん…………啓一郎さん……好き」

 快楽と興奮で頭がふわふわとする。
 彼の愛おしむような瞳をみると、自分が愛されているという実感が湧いてくる。どうしてあの時はこの狂ったほどに一途な目が分からなかったのだろう。
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