スパダリ医師の甘々な溺愛事情 〜新妻は蜜月に溶かされる〜
「……っ紗雪…………ありがとう…………」
涙を堪えるような声に私は今以上に力を入れて腕を回す。
啓一郎さんも優しく、そして力強く抱きしめ返してくれた。
「私は死にません。啓一郎さんに愛されてるって分かっても、これからあのときの事故以上に辛いことがあったとしても────決して自分から死を選んだりしません。だから大丈夫」
「うん、うんっ…………紗雪…………愛してる。俺はずっと君が大好きだった。だからこれからもずっとそばにいてほしい」
胸に宿る幸福に私は泣きたくなった。
これ以上の幸せなんてこの世にないと思えるくらいだった。
「はい、啓一郎さんのそばにずっといます。私も──啓一郎さんのこと愛してます」
私たちはそうして久しぶりのキスをした。
心が通い合った後のキスはとにかく甘くて切なくて。しばらくの間、私たちは何度も何度も唇を合わせた。
そうしていてふと、私の心にいくつの疑問が浮かび上がる。私は啓一郎さんの服の裾を掴み、恐る恐る尋ねる。
「そういえば、啓一郎さん。あのホテルのとき……懇親会の……あのとき私にえっちなことしたじゃないですか。どうして最後、謝ったんですか?」
「あれ聞こえてたんだ……」
そう言って啓一郎さんは気まずそうに笑った。
疑問はまだある。
「それに最後までしなかったじゃないですか? どうしてかなってずっと疑問に思ってたんです。私に……私の身体が貧相だから……あんまり興奮しなかったのかなって……」
「それはない」
きっぱりと断言した啓一郎さんに目を丸くする。
恐ろしいほど前のめりになって否定する姿に及び腰になる私。
涙を堪えるような声に私は今以上に力を入れて腕を回す。
啓一郎さんも優しく、そして力強く抱きしめ返してくれた。
「私は死にません。啓一郎さんに愛されてるって分かっても、これからあのときの事故以上に辛いことがあったとしても────決して自分から死を選んだりしません。だから大丈夫」
「うん、うんっ…………紗雪…………愛してる。俺はずっと君が大好きだった。だからこれからもずっとそばにいてほしい」
胸に宿る幸福に私は泣きたくなった。
これ以上の幸せなんてこの世にないと思えるくらいだった。
「はい、啓一郎さんのそばにずっといます。私も──啓一郎さんのこと愛してます」
私たちはそうして久しぶりのキスをした。
心が通い合った後のキスはとにかく甘くて切なくて。しばらくの間、私たちは何度も何度も唇を合わせた。
そうしていてふと、私の心にいくつの疑問が浮かび上がる。私は啓一郎さんの服の裾を掴み、恐る恐る尋ねる。
「そういえば、啓一郎さん。あのホテルのとき……懇親会の……あのとき私にえっちなことしたじゃないですか。どうして最後、謝ったんですか?」
「あれ聞こえてたんだ……」
そう言って啓一郎さんは気まずそうに笑った。
疑問はまだある。
「それに最後までしなかったじゃないですか? どうしてかなってずっと疑問に思ってたんです。私に……私の身体が貧相だから……あんまり興奮しなかったのかなって……」
「それはない」
きっぱりと断言した啓一郎さんに目を丸くする。
恐ろしいほど前のめりになって否定する姿に及び腰になる私。