この先もずっと、キミの隣で。
今日伝えなきゃダメなんだ。

大切なことは、後回しにしちゃダメなんだ。


すぐに電話をかけた。何度もコール音が鳴る。

『繋がってほしい』という思いも虚しく、事務的な声がして留守番電話に繋がった。



『……柳瀬。今どこ?』



『……会いたいよ。“緑の丘公園”で待ってます』


柳瀬と私の家から一番近い公園、“緑の丘公園”。私はそこへ向かった。


小道を抜け、細い階段を上がったところにある、緑の多い小さな公園。


この時間はやっぱり誰もいない。ただ、時間だけが過ぎていく。
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