この先もずっと、キミの隣で。
「久野先輩!わざわざ教室まで来てくれたんですか?」

「うん。掃除が早く終わってね」


そう。今日はテスト一週間前なので、先輩はサッカー部の活動がない。

だから学校近くのカフェで勉強をする約束をしていた。


「じゃあまた明日な」

「あ、うん。またね……」

柳瀬は私と目も合わせず、先輩と私の横を通り過ぎて言った。

心なしか、いつもより冷たい気がした。
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