この先もずっと、キミの隣で。
大通りの交差点まで来たところで、

「先輩、ここで大丈夫です。今日はありがとうございました」

私はお礼を言った。


「全然。今度はカフェでゆっくりお茶しようね」

「はい!楽しみにしてます!」

「うん。また連絡するね」

そのときの先輩はいつもと変わらない爽やかな笑顔をしていた。

“また”があるんだ。こんな幸せがあっていいのだろうか。


その日の夜は、先輩に教えてもらった問題を解き直した。

うん、ちゃんと理解できてる。


「はあ〜〜」

解き終わって大きく伸びをし、ベッドに横になった。
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