この先もずっと、キミの隣で。
よそよそしい態度に、変なものでも見るかのような目で柳瀬は私をじっと見ていた。

外は暗かったけれどすでに雨は上がっていた。

私は混乱した頭で家まで歩いた。


五分もあれば寝てしまう私が、その日の夜はおかしいくらいに寝つけなかった。

柳瀬の家で少し寝たからっていうのもあるだろうけど、それだけじゃなくて。


……それだけじゃなくて。


「あ〜もう!なんなの柳瀬は」

仲が良いからって、キスする普通?

もしかして、柳瀬って私のこと……


いやいや、それは絶対ない。
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