この先もずっと、キミの隣で。
「おはよう柳瀬」

今日は遅れずに出てきた。腕を組んだ柳瀬が塀に寄りかかり退屈そうに待っていた。

「なんだお前。こんな早く出てきて。頭おかしくなったんじゃねぇか」


「うるさいな」

結局、昨晩はぐっすり眠れなかった。おかげで寝不足だ。


「……柳瀬のせいじゃんか」

「なに言ってんだお前。熱でもあるんじゃねえかのか」

そう言って当たり前におでこを触ってきた。


「ちょ、ちょっと」

今触れられると意識しちゃうんだって!慌てて柳瀬の手を払いのけた。
< 83 / 135 >

この作品をシェア

pagetop