こんなにも愛しているのに〜私はましろ
陸の忙しさも私の忙しさも相変わらずだったが、陸が院内で
他の女性と親密にしている様子は、もう見受けられなかった。
相変わらず、若いナースには囲まれてはいたが、上手に付き合っているようで
私の不安はない。

安西先生には
’陸と呼ばないでください。それは、妻だけが呼ぶ自分の名前です。’
と言ったらしい。
安西先生は、鼻で笑っただけだった。と。
それは手塚くん情報。

手塚くんには釘を刺した。
5寸ほどの大きな釘を。

陸との友情を私は壊そうと思わないが、私の嫌悪感を差し置いての
遊びはやめて欲しいと。
我が家へ、アポなしで遊びに来ることは厳禁。これは陸が言った。

美郷ちゃんへのアプローチを、殊更咎め立てはしないが、私の大事な友人と
わかっているならそれなりに誠意を見せてほしい。

手塚くんも寂しいのかもしれないが、色々と手段を間違っていると思う。と。

この話し合いの時に
手塚くんが陸を誘って、女の子達とテーマパークへ行ったことが判明し
また私の怒りを買った。

私とは時間がないと言いながら、他の子とは行けるのか。。。

もうキリがない二人。
陸には後がないと言っておいた。

手塚くんにも、これ以上何かあったら、手塚くんを潰すと言った。
美郷ちゃんへの応援ももちろんない、、、と。

本当に頭が痛くなる二人だった。

でも
別れないで陸と暮らすと決めた。
幸せを築いて行きたいと、、、二人で誓った。
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