こんなにも愛しているのに〜私はましろ
あれは父の最悪な姿を見ることになった
あの模試の夜。
私にわざとラブホテル街への道を教えた女の子達の仲間。
女子は、あの時の派手な子たちではなさそうだが、
女子に囲まれてにやけきっている男子たちは
あの時の二人に間違いない。
まさか
同じ高校になるなるなんて。
可能性はなきにしもあらずだったろうが
同じクラス、、、それはないのではないだろうか。
いい、
ましろ。
初対面、顔見知りではない。
表情筋を動かしてはいけない。
私は自分に言い聞かせながら
席に向かった。
「申し訳ないけど、ここ、私の席なので、ちょっと立っていただけますか。」
抑揚のない、けど、丁寧な言い方でそう言った。
一瞬その辺りが
しんとなった。
私は女の子にしては背が高い方だ。
もうすでに伸びきっていたのだろうが170cm近くあった。
私の席の椅子に座って、まだにやけきった顔をした彼らを
グッと見下ろすようにして立っていると
私の席に座っていた男子は、
瞬間固まった顔を大きく綻ばせて立ち上がり
「あっ、あの時の模試の子だよね。」
と私を近くで指差しながら、やけに明るそうに言った。
「何の話でしょう?
それより、ここ私の席なので、退いていただけますか。」
絶対零度の態度で言う。
「あっ、ごめんね。」
と言って立ちながらもなお、
「いやぁ、そうか、同じ学校を受験したんだね。
あの時は本当にごめんね、あの女の子たちがさ、、、」
「だから何のお話でしょう。
模試の時だの、ごめんなど、、、私にはさっぱりわかりません。」
あくまで
知らないを押し通す。
「いやだってさ、、、」
「おい、人違いだろ。
それよりお前、クラスでナンパか?」
私の前に座っていた男子が、止めに入った。
この男子も、あの時の一人だ。
私の前の席なのか?
それともここにいるだけ?
ただ偶然にここにいるだけで、
いっそ、よそのクラスであってほしいと願っていた。
取り巻いていた女子たちは、
私のことを胡散臭そうに見ていたが、
あの時の女子たちと比べると、、、まだ、年齢相応のようだ。
頭は
嫌だ嫌だと言う思いでパンパンのくせして
多分外から見たら、
冷静を保っていたと思う。
そのうち
私の前の席の男子を取り囲んで、みんなは移動して
やはり
賑やかに話は続いていた。
私の席に座っていたチャラそうな男子が
私をチラチラ見ていたが。
もちろんそんなのは無視をする。
ずっと、無視をしていたい。
始業ベルが鳴る。
みんな自分の席に戻って行った。
前の席の男子は、変わらずに前。
チャラ男は最悪なことに私の横だった。
名前の順番まで私に仇なすのか。
それから
なんと
もっと最悪なことが起こった。
クラス委員に前の席の男子と二人して指名されたのだ。
顔見知りも少ない初年度の、一番初めのクラス委員なので
学校指名らしい。
断りたい、、、断りたかったけど
断れない自分のヘタレさに自己嫌悪に陥る。
初年度の全く新しい環境で、
どうやったら嫌ですって言えるのか。
クラス委員の仕事は、学校が違っても凡そすることは
一緒だと思う。
経験がないわけではないから、委員の仕事自体に不安はないのだが。
一緒に仕事をする男子に不安があるのだ。
そういうことは言えない、、、やっぱり、言えないよね。
チャラ男が何を思ったのか、副委員長として自分を働かせくれと
自己推薦を始めた。
何かと下働きが必要だろうから。と。
板書や、委員長不在の時、相談相手として、、、
もっともらしいことを言いながら、提案した。
それに
担任の先生となった国松先生も面白がって了解し、
他の生徒も拍手で賛同し、
チャラ男も笑顔で頑張りますって、、、なんて言っている。
悪夢としか思えないかった。
お願いだから、、、
私を放っておいて。。。
あの模試の夜。
私にわざとラブホテル街への道を教えた女の子達の仲間。
女子は、あの時の派手な子たちではなさそうだが、
女子に囲まれてにやけきっている男子たちは
あの時の二人に間違いない。
まさか
同じ高校になるなるなんて。
可能性はなきにしもあらずだったろうが
同じクラス、、、それはないのではないだろうか。
いい、
ましろ。
初対面、顔見知りではない。
表情筋を動かしてはいけない。
私は自分に言い聞かせながら
席に向かった。
「申し訳ないけど、ここ、私の席なので、ちょっと立っていただけますか。」
抑揚のない、けど、丁寧な言い方でそう言った。
一瞬その辺りが
しんとなった。
私は女の子にしては背が高い方だ。
もうすでに伸びきっていたのだろうが170cm近くあった。
私の席の椅子に座って、まだにやけきった顔をした彼らを
グッと見下ろすようにして立っていると
私の席に座っていた男子は、
瞬間固まった顔を大きく綻ばせて立ち上がり
「あっ、あの時の模試の子だよね。」
と私を近くで指差しながら、やけに明るそうに言った。
「何の話でしょう?
それより、ここ私の席なので、退いていただけますか。」
絶対零度の態度で言う。
「あっ、ごめんね。」
と言って立ちながらもなお、
「いやぁ、そうか、同じ学校を受験したんだね。
あの時は本当にごめんね、あの女の子たちがさ、、、」
「だから何のお話でしょう。
模試の時だの、ごめんなど、、、私にはさっぱりわかりません。」
あくまで
知らないを押し通す。
「いやだってさ、、、」
「おい、人違いだろ。
それよりお前、クラスでナンパか?」
私の前に座っていた男子が、止めに入った。
この男子も、あの時の一人だ。
私の前の席なのか?
それともここにいるだけ?
ただ偶然にここにいるだけで、
いっそ、よそのクラスであってほしいと願っていた。
取り巻いていた女子たちは、
私のことを胡散臭そうに見ていたが、
あの時の女子たちと比べると、、、まだ、年齢相応のようだ。
頭は
嫌だ嫌だと言う思いでパンパンのくせして
多分外から見たら、
冷静を保っていたと思う。
そのうち
私の前の席の男子を取り囲んで、みんなは移動して
やはり
賑やかに話は続いていた。
私の席に座っていたチャラそうな男子が
私をチラチラ見ていたが。
もちろんそんなのは無視をする。
ずっと、無視をしていたい。
始業ベルが鳴る。
みんな自分の席に戻って行った。
前の席の男子は、変わらずに前。
チャラ男は最悪なことに私の横だった。
名前の順番まで私に仇なすのか。
それから
なんと
もっと最悪なことが起こった。
クラス委員に前の席の男子と二人して指名されたのだ。
顔見知りも少ない初年度の、一番初めのクラス委員なので
学校指名らしい。
断りたい、、、断りたかったけど
断れない自分のヘタレさに自己嫌悪に陥る。
初年度の全く新しい環境で、
どうやったら嫌ですって言えるのか。
クラス委員の仕事は、学校が違っても凡そすることは
一緒だと思う。
経験がないわけではないから、委員の仕事自体に不安はないのだが。
一緒に仕事をする男子に不安があるのだ。
そういうことは言えない、、、やっぱり、言えないよね。
チャラ男が何を思ったのか、副委員長として自分を働かせくれと
自己推薦を始めた。
何かと下働きが必要だろうから。と。
板書や、委員長不在の時、相談相手として、、、
もっともらしいことを言いながら、提案した。
それに
担任の先生となった国松先生も面白がって了解し、
他の生徒も拍手で賛同し、
チャラ男も笑顔で頑張りますって、、、なんて言っている。
悪夢としか思えないかった。
お願いだから、、、
私を放っておいて。。。