こんなにも愛しているのに〜私はましろ
チャラ男の名前は手塚 達(てづか とおる)。
私はあの日のことがどうしても許せずに、
委員長、西崎 陸都(にしざき りくと)くん
二人には、必要最低限にしか接触せず、無駄に話すこともなかった。

西崎くんは、元々無口なのか、一緒にいてもそんなに話すことはなく
手塚くん一人が、話していることが多かった。
相変わらず、女子たちに囲まれていたが、主に手塚君が女子の相手をして、
西崎君は笑顔で側にいることがほとんどだった。

手塚くんが西崎くんを大好きなのか、いつも近くにいた。
西崎くんはそれを邪険ともしないところを見ると、
こちらも手塚くんが好きなのだろう。

私はあくまで、あの日の私は私ではないと言い通していたので、
私の頑なな態度に
二人ともその話題に触れることはなかった。

そんな私の態度が一気に崩れる時が来た。

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