こんなにも愛しているのに〜私はましろ
ちょうど
私も家にいる時で
リビングにある電話を母がとった途端
向かい側の椅子に座っていた私にも聞こえるほど
祖母の喚き声が受話器越しに、漏れ聞こえてきた。
内容は
せっかく自分が後押しをして入学できたのに
それをやめて他の学校に行くとは何事か。
とか
同窓会の役員まで勤めている自分の顔を潰してくれて
とか
やめて行く学校が
その辺の公立高校だとは西澤家の恥だとか、、、
これは
どれもこれも全て
茉里さんの育て方が間違っているからこうなったと。
やっぱり
普通のおうちの子はこうだから
きっとましろも
これから大した交友関係も築けずに、
いいご縁にも恵まれないことでしょう。
本当に
樹があなたと結婚したばかりに
あの子がしたいこともできずに
おまけに
海外赴任になったのに
そのサポートに回ることもしないで
日本に残って自分の仕事を続けるなんて、、、
いっそ
離婚してくださった方がどんなに良かったか、、、
とまで
言われたらしい。
これは
真っ青になって必死に何かに耐えながら
祖母から毒矢を受けていた母から聞いたのではなく
祖母が直接私に言ったことだ。
母は
『ましろはそんな子ではありません。
あの子は自分の将来を考えて、学校を選んだのであって
決してお義母さまに恥をかかそうだなんて思って、、、、、』
と
言ってくれていた。
あとは無言。
ひたすら
台風が過ぎ去るのを待っているだけだった。
ひとしきり
祖母からの口撃が終わると
母は疲れ切って受話器を戻した。
「想定内とは言え、おばあちゃまのショックは大きかったようね。」
と
それだけを言った。
その時
私は祖母からなんて言われたか
詳しく聞きたかったのだけど
疲れ切った母を見たら
また
思い出して疲れさせてしまうだけと思い、
尋ねるのは思い止まった。
しかし
この時母から聞かずとも
入学祝いををいただいたお礼に出向いた折に
祖母から
たっぷりと聞かされた。
私も家にいる時で
リビングにある電話を母がとった途端
向かい側の椅子に座っていた私にも聞こえるほど
祖母の喚き声が受話器越しに、漏れ聞こえてきた。
内容は
せっかく自分が後押しをして入学できたのに
それをやめて他の学校に行くとは何事か。
とか
同窓会の役員まで勤めている自分の顔を潰してくれて
とか
やめて行く学校が
その辺の公立高校だとは西澤家の恥だとか、、、
これは
どれもこれも全て
茉里さんの育て方が間違っているからこうなったと。
やっぱり
普通のおうちの子はこうだから
きっとましろも
これから大した交友関係も築けずに、
いいご縁にも恵まれないことでしょう。
本当に
樹があなたと結婚したばかりに
あの子がしたいこともできずに
おまけに
海外赴任になったのに
そのサポートに回ることもしないで
日本に残って自分の仕事を続けるなんて、、、
いっそ
離婚してくださった方がどんなに良かったか、、、
とまで
言われたらしい。
これは
真っ青になって必死に何かに耐えながら
祖母から毒矢を受けていた母から聞いたのではなく
祖母が直接私に言ったことだ。
母は
『ましろはそんな子ではありません。
あの子は自分の将来を考えて、学校を選んだのであって
決してお義母さまに恥をかかそうだなんて思って、、、、、』
と
言ってくれていた。
あとは無言。
ひたすら
台風が過ぎ去るのを待っているだけだった。
ひとしきり
祖母からの口撃が終わると
母は疲れ切って受話器を戻した。
「想定内とは言え、おばあちゃまのショックは大きかったようね。」
と
それだけを言った。
その時
私は祖母からなんて言われたか
詳しく聞きたかったのだけど
疲れ切った母を見たら
また
思い出して疲れさせてしまうだけと思い、
尋ねるのは思い止まった。
しかし
この時母から聞かずとも
入学祝いををいただいたお礼に出向いた折に
祖母から
たっぷりと聞かされた。