こんなにも愛しているのに〜私はましろ
「補導されて、未成年だから親に通報されて、、、
陸都は、また、親父さんからボコボコにぶん殴られて
お袋さんからは泣かれて、、、
いくらフリだとしても、高校生がすることじゃないだろうって。
どうして、親に相談しないんだって。そんなに俺は頼り甲斐がないかって
初めて、親父さんに泣かれたらしい。
学校にも通報されて、1年の時のこともあって、もういくら成績優秀だからと
言って、これは良くないって、退学になりそうだったけど、国松先生が
頑張ってくれて、何とか退学は免れて、卒業まで大人しくしろって。
陸都と俺はまた、先生に殴られた。
陸都は俺の名前は一切出してないのに。
警察にも、親にも、俺の一存で千花さんに助けてもらって、どうにかしようと
思ったって。
俺の爺様に知れたら、今度は母親と妹ともども、俺は半死の目にあって、家を
出されるのがわかっていたから、陸都は庇ってくれたんだ。
それをいいことに、俺は我が身可愛さに口をつぐんでた。。。。」
手塚くんが苦しげに話したが、私は彼に同情する気にはなれなかった。
前回も今回も、彼の立ち回り方は卑怯ではないか。
「卑怯だよな、、、
陸都の優しさにつけ込んだ。」
「そうだね。
卑怯だね。1年の時も思ったけど、自分で最後まで面倒を見られないなら
危ないことすることも、西崎くんの友達でいることもやめたら、、、と
思うけど、それを上回るくらい、西崎くんもバカだと思う。
周りに心配、迷惑をかけないようにって思いながら、結局みんなに
辛い思いをさせて。。。」
「そうだな。。。
相談するところに相談をしてたら、あのストーカーももっと早く
病院で治療を受けられたろうし、、、
学校ではぶられ、家族に見捨てられ、どうしようもないところで
陸都に縋ったんだな。
だけど、陸都がとった策が結局彼女をもっと追い詰めて、、、
徹底的に壊してしまった。
陸都の親父さんが、自分の系列病院の精神科の療養所に彼女を入所させた。
あいつの気持ちを悪い方向に煽ったのは陸都だって。」
「手塚くんは自分の友達の噂を撤回するために、私にその話をしたの?」
「それもある。。。。」
「それもある。。。。?」
「陸都、ここで西澤さんに会って、ものすごく喜んでいたんだ。
模試の日に会っただけなのに、陸都、一目惚れだったみたいで。
でも、冷たくされて落ち込んでいたけど、ずっと西澤さんのことが
好きだったんだ。
だから
西澤さんだけには、本当のことを知ってもらおうと、、、」
「西崎くんが知ったら怒ると思うよ。
余計なお世話だって。
私にだけ本当のことをって、手塚くんは思ったのかもしれないけど、、、
私は何も知らないのに。困る。
そんな話をされて。」
身勝手な手塚くんの話に、私は怒っていた。
西崎くんも手塚くんも、結局は周りの思惑など考えられずに
みんなを傷つけることしかしなかった。
お父さんと一緒じゃない。。。
あの日、私たち家族のことなんか考えずに若い女の人とホテルにいた
お父さんと同じ。
「自分のことだけしか考えていない。
お願いだから、
もうこれ以上、私を巻き込むのはやめて。」
私はそれだけ言うと、悄然としている手塚くんを置いて
下校した。
陸都は、また、親父さんからボコボコにぶん殴られて
お袋さんからは泣かれて、、、
いくらフリだとしても、高校生がすることじゃないだろうって。
どうして、親に相談しないんだって。そんなに俺は頼り甲斐がないかって
初めて、親父さんに泣かれたらしい。
学校にも通報されて、1年の時のこともあって、もういくら成績優秀だからと
言って、これは良くないって、退学になりそうだったけど、国松先生が
頑張ってくれて、何とか退学は免れて、卒業まで大人しくしろって。
陸都と俺はまた、先生に殴られた。
陸都は俺の名前は一切出してないのに。
警察にも、親にも、俺の一存で千花さんに助けてもらって、どうにかしようと
思ったって。
俺の爺様に知れたら、今度は母親と妹ともども、俺は半死の目にあって、家を
出されるのがわかっていたから、陸都は庇ってくれたんだ。
それをいいことに、俺は我が身可愛さに口をつぐんでた。。。。」
手塚くんが苦しげに話したが、私は彼に同情する気にはなれなかった。
前回も今回も、彼の立ち回り方は卑怯ではないか。
「卑怯だよな、、、
陸都の優しさにつけ込んだ。」
「そうだね。
卑怯だね。1年の時も思ったけど、自分で最後まで面倒を見られないなら
危ないことすることも、西崎くんの友達でいることもやめたら、、、と
思うけど、それを上回るくらい、西崎くんもバカだと思う。
周りに心配、迷惑をかけないようにって思いながら、結局みんなに
辛い思いをさせて。。。」
「そうだな。。。
相談するところに相談をしてたら、あのストーカーももっと早く
病院で治療を受けられたろうし、、、
学校ではぶられ、家族に見捨てられ、どうしようもないところで
陸都に縋ったんだな。
だけど、陸都がとった策が結局彼女をもっと追い詰めて、、、
徹底的に壊してしまった。
陸都の親父さんが、自分の系列病院の精神科の療養所に彼女を入所させた。
あいつの気持ちを悪い方向に煽ったのは陸都だって。」
「手塚くんは自分の友達の噂を撤回するために、私にその話をしたの?」
「それもある。。。。」
「それもある。。。。?」
「陸都、ここで西澤さんに会って、ものすごく喜んでいたんだ。
模試の日に会っただけなのに、陸都、一目惚れだったみたいで。
でも、冷たくされて落ち込んでいたけど、ずっと西澤さんのことが
好きだったんだ。
だから
西澤さんだけには、本当のことを知ってもらおうと、、、」
「西崎くんが知ったら怒ると思うよ。
余計なお世話だって。
私にだけ本当のことをって、手塚くんは思ったのかもしれないけど、、、
私は何も知らないのに。困る。
そんな話をされて。」
身勝手な手塚くんの話に、私は怒っていた。
西崎くんも手塚くんも、結局は周りの思惑など考えられずに
みんなを傷つけることしかしなかった。
お父さんと一緒じゃない。。。
あの日、私たち家族のことなんか考えずに若い女の人とホテルにいた
お父さんと同じ。
「自分のことだけしか考えていない。
お願いだから、
もうこれ以上、私を巻き込むのはやめて。」
私はそれだけ言うと、悄然としている手塚くんを置いて
下校した。