こんなにも愛しているのに〜私はましろ
私がお礼の言葉を言うより先に
まず
祖母からの母親攻撃が始まった。
私はまた始まったと、思ったが
母からおばあちゃまに逆らわないのよ。
あなたのことはとても可愛がっていらっしゃるから、
と
いつも言われていたので、
そのうち止むだろうと、諦めてじっと俯いていた。
本当は
もうやめて!
と言いたかったのだけど。
「いい加減にしないかっ!」
突然、
おじいちゃまの声が大きく響き渡った。
途端
おばあちゃまはしゃべっている途中の口のまま
要するに口を開いたまま
固まってしまった。
日頃は
おばあちゃまがうるさく言われても
黙っていらして
おおよそ
逆らうなんてことをされない祖父だった。
いつもは
静かに話されるおじいちゃまで
おばあちゃまのことを
人前で叱るなんてことは
私は見たことがなかった。
そんな今の
おじいちゃまは別人のようだった。
「茉里さんに何の不足がある。
お前が今言っていることは、
自分のわがままから来たことだろう。
私たちはましろの祖父母だ。
父母ではない。
樹たちがましろと考えて、決めたことだ。
せっかく頑張って合格したのに、おめでとうの一言もないのか。
文句ばっかり言いおって。
そんなことでは嫌われるだけの人生しか、
残っておらんぞっ!」
いつも仕事で忙しくて
じっくりと、お話ししたこともなかったのに
おじいちゃまは私たちのことを理解してくださり、
応援してくださっていた。
きっと
小言は誰もいないところで、
おばあちゃまにおっしゃっていたのだろうけど
おばあちゃまがそれを上回るくらいに
口が回る人だったから、
面倒で、
何もおっしゃらなかったのかもしれない。
お父さんと一緒だ。
お父さんも
お母さんがおばあちゃまから
きついことを言われていても
家に帰ってから
お母さんに謝って慰めるだけで
その時のおばあちゃまに面と向かって
文句を言うということもなかった。
と思う。
私がお父さんは卑怯だと
お母さんに言ったら
『お父さんは波風を立てないようにしているのよ。』
とだけ言っていた。
間違っていることを間違っていると言わないことが
波風を立てないことなんて、、、
もし
私が結婚して自分の夫が、こんなだったら嫌だと思った。
結婚なんてしない。
まず
祖母からの母親攻撃が始まった。
私はまた始まったと、思ったが
母からおばあちゃまに逆らわないのよ。
あなたのことはとても可愛がっていらっしゃるから、
と
いつも言われていたので、
そのうち止むだろうと、諦めてじっと俯いていた。
本当は
もうやめて!
と言いたかったのだけど。
「いい加減にしないかっ!」
突然、
おじいちゃまの声が大きく響き渡った。
途端
おばあちゃまはしゃべっている途中の口のまま
要するに口を開いたまま
固まってしまった。
日頃は
おばあちゃまがうるさく言われても
黙っていらして
おおよそ
逆らうなんてことをされない祖父だった。
いつもは
静かに話されるおじいちゃまで
おばあちゃまのことを
人前で叱るなんてことは
私は見たことがなかった。
そんな今の
おじいちゃまは別人のようだった。
「茉里さんに何の不足がある。
お前が今言っていることは、
自分のわがままから来たことだろう。
私たちはましろの祖父母だ。
父母ではない。
樹たちがましろと考えて、決めたことだ。
せっかく頑張って合格したのに、おめでとうの一言もないのか。
文句ばっかり言いおって。
そんなことでは嫌われるだけの人生しか、
残っておらんぞっ!」
いつも仕事で忙しくて
じっくりと、お話ししたこともなかったのに
おじいちゃまは私たちのことを理解してくださり、
応援してくださっていた。
きっと
小言は誰もいないところで、
おばあちゃまにおっしゃっていたのだろうけど
おばあちゃまがそれを上回るくらいに
口が回る人だったから、
面倒で、
何もおっしゃらなかったのかもしれない。
お父さんと一緒だ。
お父さんも
お母さんがおばあちゃまから
きついことを言われていても
家に帰ってから
お母さんに謝って慰めるだけで
その時のおばあちゃまに面と向かって
文句を言うということもなかった。
と思う。
私がお父さんは卑怯だと
お母さんに言ったら
『お父さんは波風を立てないようにしているのよ。』
とだけ言っていた。
間違っていることを間違っていると言わないことが
波風を立てないことなんて、、、
もし
私が結婚して自分の夫が、こんなだったら嫌だと思った。
結婚なんてしない。