こんなにも愛しているのに〜私はましろ
本当は
自分でどうしたいのか、わかってはいない。
自分の気持ちはぐちゃぐちゃと混乱したまま。

一人で生きていくなんて、偉そうなことを言ったけど
一人で生きてはいけるかもしれないが、
寂しくて生きてはいけないかもしれない。

私はあの廉が亡くなった日から、少しも成長していない。

「お母さん、、、お父さんと会ってきたら。
シンガポールへ行って、会って、話をしたら。

顔も見たくないほど、嫌いっているわけではないでしょう。」

「。。。。。」

「ご馳走様。」

食事を終えて、器を下げるために席を立った。

「置いててちょうだい。
今日、お母さん在宅だから、ゆっくりと家のことをする時間があるの。」

「ありがとう。
でも、自分の分くらい片付ける。

私は今日の補習は午前中だから、お昼から図書館に行って自習する。」

「無理をしないでね。
図書館に行かなくても、帰ってきて家で勉強してもいいのよ。」

「うん。
その時の気分で、、、」

多分真っ直ぐに学校から家へは帰らないだろうけど。



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