こんなにも愛しているのに〜私はましろ

後悔だらけ

俺の高校生活は
散々だったような気がする。

学校を辞めた国松先生との約束もあって
俺はひたすら勉強に明け暮れた。
だが
ある日知った。
西澤さんが、特定の男子と付き合っているのを。
一緒に帰ったり、図書館で待ち合わせの約束をしたり、、、
やっぱり凹む。
こんな俺にチャンスは、もうないのだろうか。
彼女の隣にいたい。

本当に大事な人を、
自分の浅はかな行いで、無くしてしまった。

こんな俺にも、女子は逞しいというかなんというか、告白してくる子も
いて、俺ははっきり言って、女子が怖いので、適当に返事をして
適当に一緒に下校して、適当にお茶をして、、、それだけ。
何も期待させることはしない。肝に銘じて。
そうすると、思った感じと違うとかなんとか言って、離れていって
また、新しい子が近寄ってくる。

不思議だ。

達とはあれ以来、疎遠になっているが、相変わらずチャラく女子の間を
泳いでいる。
チャラくても、頭がよくって顔がよくって、、、イケメンの要素は持っているから。
でも
楽しんではいないよな。

俺たち
出口に向かってがむしゃらに走っているけど
出口はあるのかな。

国松先生との約束だ。
己を恥じることはするな。

目標の医学部合格に向けて、頑張るのみだ。
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