佐藤さん家のふたりとわたしと。
1日の授業が終わったホームルーム中、ブブッとズボンのポケットから携帯の振動音が聞こえた。
先生に見つからないように取り出して、そっと机の中で確認する。
家族グループLINEに結華ねぇーちゃんからのメッセージだった。
“妹、弟へ。買い物行ける人。にんじん、じゃがいも、たまねぎ買ってきて。”
今日はカレーかシチューだな。
なんともわかりやすい材料ラインナップに想像だけでお腹が空いた。
数秒後、織華ねぇーちゃんから
“私受験勉強して帰るから”
正志にーちゃんから
“授業終わってからでいいなら行くよ”
優志は…見てもたぶんスルーだ。優志に行く気はないし、誰も優志に期待もしてない。
なんて返そうかな、と思いながら文字をタップしようとした瞬間奏志からメッセージが入った。
“俺部活!でも大志は暇!”
あいつ…!同じ教室にいながらすることが俺より早い…っ!
そのせいで結華ねぇーちゃんから間髪入れず“じゃあ大志よろしく”って来たじゃねぇーか!
…“わかった”と大人しく返した。
結華ねぇーちゃんを敵に回すことはとーちゃんにどやされることの次に怖いから。
あとからお代はもらえるとしても俺のこずかいで買えるか怪しいなと思いながら、行くしかない状況になった。
先生に見つからないように取り出して、そっと机の中で確認する。
家族グループLINEに結華ねぇーちゃんからのメッセージだった。
“妹、弟へ。買い物行ける人。にんじん、じゃがいも、たまねぎ買ってきて。”
今日はカレーかシチューだな。
なんともわかりやすい材料ラインナップに想像だけでお腹が空いた。
数秒後、織華ねぇーちゃんから
“私受験勉強して帰るから”
正志にーちゃんから
“授業終わってからでいいなら行くよ”
優志は…見てもたぶんスルーだ。優志に行く気はないし、誰も優志に期待もしてない。
なんて返そうかな、と思いながら文字をタップしようとした瞬間奏志からメッセージが入った。
“俺部活!でも大志は暇!”
あいつ…!同じ教室にいながらすることが俺より早い…っ!
そのせいで結華ねぇーちゃんから間髪入れず“じゃあ大志よろしく”って来たじゃねぇーか!
…“わかった”と大人しく返した。
結華ねぇーちゃんを敵に回すことはとーちゃんにどやされることの次に怖いから。
あとからお代はもらえるとしても俺のこずかいで買えるか怪しいなと思いながら、行くしかない状況になった。