佐藤さん家のふたりとわたしと。
「ちょっと!何してんの!!」
芽衣の声が聞こえた。家の中から戻って来たみたいだった。
「ねぇ!ちょっとっ、やめなよ!」
焦りながら必死に大声で止める声がしていたのはわかっていたけど、俺も奏志も聞いてられなかった。
「ま、正志お兄ちゃん!優志ー!!助けてっ!!!」
すぐに家から走って出て来た2人に止められ、息を切らした俺たちのケンカは止められることになった。
ぜぇはぁとお互い荒い息をしながら、でもまだ着火したまま気持ちは抑えられていなかった。
「なに?何があったの?」
「「…別に」」
大事にしなきゃ、大事にしてあげたい。
繊細でどこかどんくさくてほっとけない、守ってあげなきゃって思ってた。
だから芽衣の気持ちだって…
もう忘れちゃったかもしれないけど、俺は叶えてあげたいって思ってた。
小さかったあの頃の願いも叶えてあげたかったんだ。
“大志と奏志とずっと一緒にいられますように!”
それなのに…、壊したのは俺の方かな…。
芽衣の声が聞こえた。家の中から戻って来たみたいだった。
「ねぇ!ちょっとっ、やめなよ!」
焦りながら必死に大声で止める声がしていたのはわかっていたけど、俺も奏志も聞いてられなかった。
「ま、正志お兄ちゃん!優志ー!!助けてっ!!!」
すぐに家から走って出て来た2人に止められ、息を切らした俺たちのケンカは止められることになった。
ぜぇはぁとお互い荒い息をしながら、でもまだ着火したまま気持ちは抑えられていなかった。
「なに?何があったの?」
「「…別に」」
大事にしなきゃ、大事にしてあげたい。
繊細でどこかどんくさくてほっとけない、守ってあげなきゃって思ってた。
だから芽衣の気持ちだって…
もう忘れちゃったかもしれないけど、俺は叶えてあげたいって思ってた。
小さかったあの頃の願いも叶えてあげたかったんだ。
“大志と奏志とずっと一緒にいられますように!”
それなのに…、壊したのは俺の方かな…。