佐藤さん家のふたりとわたしと。
MEI Story
あの夜、2人がなんでケンカしたのかわからないままだった。
聞いても教えてくれないし、黙ったままお互い視線を合わせない。私の目さえも見てくれなかった。
月曜日の朝、学校へ行く空気が重い。
2人に挟まれて前だけを見て歩く。
交わした会話は“おはよう”だけ。
前を歩く優志がたまにチラチラと気にしてくれていた。
大志と奏志がこんなケンカをするなんて初めてだ。ずっと一緒にいるのに、まるで私の知らない2人みたいだった。
言い争ってるのはよく見るけど、だいたいその場限りで次の日にはケロッとしてるのが2人だったのに…
あんなにいがみ合って、今日にも引きずるなんてよっぽどの何かがあったのかな…?
私は何て声を掛けたらいいんだろう。
聞いても教えてくれないし、黙ったままお互い視線を合わせない。私の目さえも見てくれなかった。
月曜日の朝、学校へ行く空気が重い。
2人に挟まれて前だけを見て歩く。
交わした会話は“おはよう”だけ。
前を歩く優志がたまにチラチラと気にしてくれていた。
大志と奏志がこんなケンカをするなんて初めてだ。ずっと一緒にいるのに、まるで私の知らない2人みたいだった。
言い争ってるのはよく見るけど、だいたいその場限りで次の日にはケロッとしてるのが2人だったのに…
あんなにいがみ合って、今日にも引きずるなんてよっぽどの何かがあったのかな…?
私は何て声を掛けたらいいんだろう。