佐藤さん家のふたりとわたしと。
「そろそろ出発するぞーーーーーー!」
玄関からとーちゃんの声が聞こえた。
声からしても調子良さそう。
みんな一斉に外へ出た。
「奏志おはよう!」
「おはよ」
「今日楽しみだね!」
「おう」
キャバ嬢結華の隣でTシャツ短パンスニーカーにリュックという動きやすさ重視の格好をした芽衣。
怜くんは花粉症対策でマスクをしていた。たまにメガネが曇るのが気になった。
「みんな揃ったね?じゃあ座席発表するから!」
とーちゃんがどうしても全員同じ車で行きたいってレンタルして来たハイエースコミューターの前で結華ねぇーちゃんが隅をホッチキスで止められたレジュメを見ながら呼び掛ける。
ちなみにきっとあれもとーちゃんが用意したやつだ。
「まず三馬鹿一番後ろ!」
「「「………。」」」
「いや、あんたたちだから!」
「「「えっ!??」」」
俺と芽衣と大志、指を指された。誰のことを言ってるのかわからず、3人で我関せずとすまし顔をしていたところに不意打ちだった。
いつの間にそんなひとまとめ的な呼び方ついてたんだよ… 気に食わない呼び方をしぶしぶ受け入れ車に乗り込んだ。
いつものように芽衣は真ん中に座る。
とーちゃんはもちろん運転席、結華ねぇーちゃんは助手席、その後ろにじーちゃんばーちゃん、正志にーちゃん優志、織華ねぇーちゃん怜くんが座った。
で、その後ろの俺たち。
ハイエースコミューターすごい、芸能人の移動みたいだ。
「いくぞーーーーー!!!」
と、とーちゃんのでっけぇ声で車が動いた。
今年の行先は湖もある、山もある、コテージまるっと借りてのキャンプだ。
とーちゃんの安全運転で行けばこっから2時間半ぐらいで着くらしい。
ゆらゆらと揺れる車の中で、ごろんっと芽衣の頭が俺の肩に乗せられた。
「おい、芽衣…っ」
隣を向くとすやーっと気持ちよさそうに眠っていた。にゃむにゃむと口を動かしながら満足そうに。
「………。」
こんなの気にしないけど、…今までだったら。
起こさないようにゆっくり芽衣の頭を大志の方に移動させようとした。けど、まるでドミノみたいに大志の頭は芽衣の肩に寄り掛かっていた。
お前も寝てんのかよっ!!!
「………チッ」
結局、このままキャンプ場に着いた。
一睡もできなかった。
玄関からとーちゃんの声が聞こえた。
声からしても調子良さそう。
みんな一斉に外へ出た。
「奏志おはよう!」
「おはよ」
「今日楽しみだね!」
「おう」
キャバ嬢結華の隣でTシャツ短パンスニーカーにリュックという動きやすさ重視の格好をした芽衣。
怜くんは花粉症対策でマスクをしていた。たまにメガネが曇るのが気になった。
「みんな揃ったね?じゃあ座席発表するから!」
とーちゃんがどうしても全員同じ車で行きたいってレンタルして来たハイエースコミューターの前で結華ねぇーちゃんが隅をホッチキスで止められたレジュメを見ながら呼び掛ける。
ちなみにきっとあれもとーちゃんが用意したやつだ。
「まず三馬鹿一番後ろ!」
「「「………。」」」
「いや、あんたたちだから!」
「「「えっ!??」」」
俺と芽衣と大志、指を指された。誰のことを言ってるのかわからず、3人で我関せずとすまし顔をしていたところに不意打ちだった。
いつの間にそんなひとまとめ的な呼び方ついてたんだよ… 気に食わない呼び方をしぶしぶ受け入れ車に乗り込んだ。
いつものように芽衣は真ん中に座る。
とーちゃんはもちろん運転席、結華ねぇーちゃんは助手席、その後ろにじーちゃんばーちゃん、正志にーちゃん優志、織華ねぇーちゃん怜くんが座った。
で、その後ろの俺たち。
ハイエースコミューターすごい、芸能人の移動みたいだ。
「いくぞーーーーー!!!」
と、とーちゃんのでっけぇ声で車が動いた。
今年の行先は湖もある、山もある、コテージまるっと借りてのキャンプだ。
とーちゃんの安全運転で行けばこっから2時間半ぐらいで着くらしい。
ゆらゆらと揺れる車の中で、ごろんっと芽衣の頭が俺の肩に乗せられた。
「おい、芽衣…っ」
隣を向くとすやーっと気持ちよさそうに眠っていた。にゃむにゃむと口を動かしながら満足そうに。
「………。」
こんなの気にしないけど、…今までだったら。
起こさないようにゆっくり芽衣の頭を大志の方に移動させようとした。けど、まるでドミノみたいに大志の頭は芽衣の肩に寄り掛かっていた。
お前も寝てんのかよっ!!!
「………チッ」
結局、このままキャンプ場に着いた。
一睡もできなかった。