佐藤さん家のふたりとわたしと。
「今日から一緒に寝れないの寂しい」
朝一番、起きて早々芽衣が瞳をうるうるさせながら俺らに訴えてくる。目にはいっぱいの涙を溜めて、昨日12歳になったとは思えない。
「ねぇ、なんで?なんでダメなの?2人は一緒じゃん?」
食卓に並んだトーストに手を伸ばそうともせず俯いた。
「寂しいよぅ…」
「寂しくねぇーよ、同じ家にいるんだから!お前も一緒だよ!」
奏志が大きめにトーストにかぶりついた。
「そうだよ、何も変わらないよ!」
同じようにトーストにかぶりつく。
その声に芽衣がゆっくり顔を上げた。
俺らが笑えば芽衣も笑う。
いつだってそうだったから。
こんがり焼かれたトーストに芽衣が手を伸ばした。
小さく微笑んで。
「うん…」
奏志と誓った。
あの日、あの夜。
芽衣のとーちゃんとかーちゃんが帰って来るでそばにいようって。
「「家族なんだから」」
2人で約束した。
俺たちの1番大事な約束だ。
朝一番、起きて早々芽衣が瞳をうるうるさせながら俺らに訴えてくる。目にはいっぱいの涙を溜めて、昨日12歳になったとは思えない。
「ねぇ、なんで?なんでダメなの?2人は一緒じゃん?」
食卓に並んだトーストに手を伸ばそうともせず俯いた。
「寂しいよぅ…」
「寂しくねぇーよ、同じ家にいるんだから!お前も一緒だよ!」
奏志が大きめにトーストにかぶりついた。
「そうだよ、何も変わらないよ!」
同じようにトーストにかぶりつく。
その声に芽衣がゆっくり顔を上げた。
俺らが笑えば芽衣も笑う。
いつだってそうだったから。
こんがり焼かれたトーストに芽衣が手を伸ばした。
小さく微笑んで。
「うん…」
奏志と誓った。
あの日、あの夜。
芽衣のとーちゃんとかーちゃんが帰って来るでそばにいようって。
「「家族なんだから」」
2人で約束した。
俺たちの1番大事な約束だ。