佐藤さん家のふたりとわたしと。
キッチンまでお菓子とジュースを探しに出かける。

ちなみに私がここに来るのは割りと結構いつものことで、キョーダイの多い佐藤さん家のそれぞれの部屋の場所やトイレの場所、どこにトイレットペーパーがあるのかも把握してるぐらい家中を知っている。もうそれぐらいお馴染みやってるからお菓子の位置だってもちろんわかってる。

「お、高そうなチョコレートある!」

「ナイス大志!食おうぜ食おうぜ!」

うんうんと一緒になって頷きながら、冷蔵庫を開けた。

…普通に人ん家の冷蔵庫を開けるのはどうかと思うけど、それもお構いなしな関係なのだ。

それも“幼馴染み”ってやつで。

そんでもってそんな私のためにわざわざ佐藤さん家は牛乳を置いといてくれる。牛乳大好きな私のために切らさないよう置いといてくれるんだ。

たくさんのお菓子と飲み物を持って部屋に戻った。

ばさっと大胆に奏志がポテトチップスを開けた。コップに注いだ牛乳を飲みながら、パーティ開けされたポテトチップスに手を伸ばす。

「わ、このチョコレートめちゃくちゃうまい!」

「マジか、俺にもくれ!」

「大志、私にもちょーだい!」

いくつか開けたお菓子と飲み物。
散らかってるのも、まぁいつも通り。

気付けばお昼を過ぎていたけど、お菓子食べたしまぁいいか!
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