佐藤さん家のふたりとわたしと。
「今日怜くんは?」
ごくごくとコーラを飲む大志がふぅっと息を吐いて私に聞いた。めちゃくちゃ飲みっぷりいいなって思いながら答えた。
「わかんない、出かけてるっぽいけど。バイトかなぁ」
「今何のバイトしてんの?」
「文房具屋の発注とカラオケ…カラオケはやめたんだったかな?どうだっけ?ずっと会ってないから今何してるのかもよくわかんないだよね」
「怜くんいつも忙しそうだもんね」
「うん、最後に喋ったのがいつだったかもあやふやだし」
いつだったかな、最後…寝てるお兄ちゃんにいってきますを言って、お兄ちゃんが寝ぼけながらいってらっしゃい…って言ってたっけ?ん-とか、スーとかしか答えてない気がする。
ちゃんと顔を合わせて会話をしたのはいつだったけ?ハッキリと言えないぐらいたぶん前なんだと思う。
もう空っぽになってしまった牛乳の入っていたコップを見つめる。
「ずっとってどれぐらい?」
「うーん、…3週間ぐらい?」
「「3週間!?」」
ずっとお菓子に夢中だった奏志まで驚いたように声を出した。
「え、普通だよ?うちはいつもそんなもん」
家族の多い佐藤さん家からしたらキョーダイと3週間も話さないなんてありえないことだろうけど、これがうちのマスト。これが日向野家の普通だから。
特に変に思うことはないんだけど。
「LINEしても基本返事来ないし、家にいても時間合わなくて私が学校行く時には寝てるし。あ、でも洗濯物は置いてあるから生きてはいるよ!」
「そんなんでいいのかよ…」
頭を掻きながら、奏志がぼそっと呟いた。
いいのか?って聞かれたら、よくは…ないとは思ってる。でもお兄ちゃんも忙いし、もう慣れちゃった。
もっとお兄ちゃんと…なんて言うのもよくないってもうわかる年齢にもなったし。
ごくごくとコーラを飲む大志がふぅっと息を吐いて私に聞いた。めちゃくちゃ飲みっぷりいいなって思いながら答えた。
「わかんない、出かけてるっぽいけど。バイトかなぁ」
「今何のバイトしてんの?」
「文房具屋の発注とカラオケ…カラオケはやめたんだったかな?どうだっけ?ずっと会ってないから今何してるのかもよくわかんないだよね」
「怜くんいつも忙しそうだもんね」
「うん、最後に喋ったのがいつだったかもあやふやだし」
いつだったかな、最後…寝てるお兄ちゃんにいってきますを言って、お兄ちゃんが寝ぼけながらいってらっしゃい…って言ってたっけ?ん-とか、スーとかしか答えてない気がする。
ちゃんと顔を合わせて会話をしたのはいつだったけ?ハッキリと言えないぐらいたぶん前なんだと思う。
もう空っぽになってしまった牛乳の入っていたコップを見つめる。
「ずっとってどれぐらい?」
「うーん、…3週間ぐらい?」
「「3週間!?」」
ずっとお菓子に夢中だった奏志まで驚いたように声を出した。
「え、普通だよ?うちはいつもそんなもん」
家族の多い佐藤さん家からしたらキョーダイと3週間も話さないなんてありえないことだろうけど、これがうちのマスト。これが日向野家の普通だから。
特に変に思うことはないんだけど。
「LINEしても基本返事来ないし、家にいても時間合わなくて私が学校行く時には寝てるし。あ、でも洗濯物は置いてあるから生きてはいるよ!」
「そんなんでいいのかよ…」
頭を掻きながら、奏志がぼそっと呟いた。
いいのか?って聞かれたら、よくは…ないとは思ってる。でもお兄ちゃんも忙いし、もう慣れちゃった。
もっとお兄ちゃんと…なんて言うのもよくないってもうわかる年齢にもなったし。