佐藤さん家のふたりとわたしと。
第三章「メランコリークリスマス」

TAISHI Story

シャンシャンシャン…

あれ?効果音これで合ってたっけ?

雪が降る12月、もうすぐ待ちに待ったクリスマスだ!
クリスマスプレゼント何ねだろうかな~♪と、思ってた俺にすげぇ朗報だ。

佐藤大志、高校1年生。
キタコレクリスマス!!!



「付き合って下さい!」



昼休み真っ只中、中庭に呼び出されたと思ったら学校で1番人気の可愛い女の子に告白されている。

特進科の…えっと名前なんだっけ?顔は可愛いから知ってるんだけど、普通科の俺らとは接点なさ過ぎて思い出せないな。

そんなことよりこの状況…

「私じゃだめですか?」

「「だめっていうか…」」



隣には奏志がいた。



は?なんでだよっ!

「「今俺らどっちに告白してる!?」」

奏志とはたいだい考えることが一緒だ。
思ったことも、それを口にする瞬間も、絶妙に揃ってしまう。

「え…どっちって」

だから今も同じこと思ってる。

「どっちもですよ?」

意味わかんねぇーーーーーーーーーよっ!!!
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