佐藤さん家のふたりとわたしと。
しんしんしん…と今年は雪の降らないっぽいクリスマス。
(ちなみにシャンシャンシャンは芽衣に聞いたら雪が降る擬音じゃなくてサンタとトナカイがソリでやって来る音らしい)
「寒っ」
それでも寒さは相変わらずだ。
マフラーを巻いて外に出た、奏志と芽衣の家に行くために。家の門の前にはにこりと笑うあいつがいたけど。
「今日が3日目ですよ」
「…行かねぇよ」
目線も合さず言い放った奏志と一緒にするりとその隣をすり抜けた。そのまま芽衣の家へ、ピンポンを鳴らそうとした。
「なんでプラスさんなんですか…?」
―プルルルル…
「あ、芽衣から電話」
「もう行くって伝えろ」
携帯の画面をタップし、電話を取る。
「偶然隣で生まれただけですよね!?別に誰でもよかったんじゃないですか!プラスさんじゃなくても…っ」
たぶんわざと、芽衣に聞こえるように言ったんじゃないかと思った。
俺の声も聞かず電話は切れてしまった。
「おいっ、ちょっと来いっ」
力強い眼力を飛ばした奏志が笠原梨々の腕を強引に引っ張りスタスタと歩き出した。
家の前じゃまずいと思ったから。
その後ろをついて、少しだけ離れた公園まで向かった。
(ちなみにシャンシャンシャンは芽衣に聞いたら雪が降る擬音じゃなくてサンタとトナカイがソリでやって来る音らしい)
「寒っ」
それでも寒さは相変わらずだ。
マフラーを巻いて外に出た、奏志と芽衣の家に行くために。家の門の前にはにこりと笑うあいつがいたけど。
「今日が3日目ですよ」
「…行かねぇよ」
目線も合さず言い放った奏志と一緒にするりとその隣をすり抜けた。そのまま芽衣の家へ、ピンポンを鳴らそうとした。
「なんでプラスさんなんですか…?」
―プルルルル…
「あ、芽衣から電話」
「もう行くって伝えろ」
携帯の画面をタップし、電話を取る。
「偶然隣で生まれただけですよね!?別に誰でもよかったんじゃないですか!プラスさんじゃなくても…っ」
たぶんわざと、芽衣に聞こえるように言ったんじゃないかと思った。
俺の声も聞かず電話は切れてしまった。
「おいっ、ちょっと来いっ」
力強い眼力を飛ばした奏志が笠原梨々の腕を強引に引っ張りスタスタと歩き出した。
家の前じゃまずいと思ったから。
その後ろをついて、少しだけ離れた公園まで向かった。