佐藤さん家のふたりとわたしと。
第五章「怜お兄ちゃん」
MEI Story
ー〜♪♪
「もしもし、芽衣?今どこ?」
「今駅だよー、もう帰るよ」
いつもよりちょっとだけ遊びすぎちゃった夜、こんな時は必ず怜お兄ちゃんから電話がかかって来る。
「駅?わかった、じゃあ今から行くから」
「え?なんで?いいよ、もう帰るだけだから」
「駅中のキオスクの前で待ってろよ」
「え、ちょっとお兄ちゃ…っ」
用件を言うだけ言って、こっちの返事も待たずに電話が切られた。
そう言われたら待っていないわけにはいかない。
お兄ちゃんに言われた“駅中のキオスクの前”でスマホをいじりながらぼーっと立っていた。
つい最近まで冬休みだった、1月の半ば。
そーいえば、もうすぐ私の誕生日だ!
今欲しいものいっぱいあるんだよね~
新しいコートに、新色リップ、イヤホンもいいなぁ~
なんて思いながらスマホで検索していた。
寒くなって来たから、キオスクであったかいものでも買おうかなと思った時もう一度お兄ちゃんから電話がかかってきた。着いたから外に出て来い、って。
あったかいものは諦めて外に出た。
「もしもし、芽衣?今どこ?」
「今駅だよー、もう帰るよ」
いつもよりちょっとだけ遊びすぎちゃった夜、こんな時は必ず怜お兄ちゃんから電話がかかって来る。
「駅?わかった、じゃあ今から行くから」
「え?なんで?いいよ、もう帰るだけだから」
「駅中のキオスクの前で待ってろよ」
「え、ちょっとお兄ちゃ…っ」
用件を言うだけ言って、こっちの返事も待たずに電話が切られた。
そう言われたら待っていないわけにはいかない。
お兄ちゃんに言われた“駅中のキオスクの前”でスマホをいじりながらぼーっと立っていた。
つい最近まで冬休みだった、1月の半ば。
そーいえば、もうすぐ私の誕生日だ!
今欲しいものいっぱいあるんだよね~
新しいコートに、新色リップ、イヤホンもいいなぁ~
なんて思いながらスマホで検索していた。
寒くなって来たから、キオスクであったかいものでも買おうかなと思った時もう一度お兄ちゃんから電話がかかってきた。着いたから外に出て来い、って。
あったかいものは諦めて外に出た。