佐藤さん家のふたりとわたしと。
お兄ちゃんによる勝手な新ルールが追加された翌日、学校のお昼休みここぞとばかりに大志と奏志に愚痴を聞いてもらっていた。
「迎えに来てくれるのは嬉しいけど、何のメリットもないんだよ!私走るだけで!」
くじで決まった席だけど、さすが結び合う引力なのか2人は前後の席に座ってる。
その横に立って思いの丈を聞いてもらった。
そんな私の話を聞きながら2人はポッキー食べてるけど。
「なのに8時には帰って来いってさ!」
「迎えに来てくれるならいいじゃん」
ポッキーをくわえた大志がもごもご口を動かしてる。お菓子箱を差し出して、私にもくれた。
「そうだけど、超しんどいの!1人で歩いて帰った方が全然マシだよ!正志お兄ちゃんだったら車で一瞬なのに!」
勢いよくポッキーをかじったら途中で折れた。ついつい熱量高くなって、力入っちゃった。
「じゃあ早く帰りゃあいいじゃん、なぁ」
奏志が大志に同意を求めた。同じようにポッキー咥えながら。
でもっ
「そーゆうことじゃないの!!」
「「じゃあどーゆうことだよ」」
はぁ…っとため息をついて残りのポッキーを食べた。
「お兄ちゃんも車買わないかなぁ…、お金…ないんだろうな」
生活に困ってるってほどでもないけど、贅沢するほどの余裕もない。誕生日に欲しいもの考えるのが楽しみみたいなとこあるし。
お兄ちゃんなんて寝ても覚めてもバイトバイトバイトで…バイトしかすることないんじゃないかってぐらい。
「いっそのこと私が買ってあげようかな!」
「「…………。」」
もらったポッキーをもう一度勢いよくかじった。
「決めた!私バイトする!!」
「迎えに来てくれるのは嬉しいけど、何のメリットもないんだよ!私走るだけで!」
くじで決まった席だけど、さすが結び合う引力なのか2人は前後の席に座ってる。
その横に立って思いの丈を聞いてもらった。
そんな私の話を聞きながら2人はポッキー食べてるけど。
「なのに8時には帰って来いってさ!」
「迎えに来てくれるならいいじゃん」
ポッキーをくわえた大志がもごもご口を動かしてる。お菓子箱を差し出して、私にもくれた。
「そうだけど、超しんどいの!1人で歩いて帰った方が全然マシだよ!正志お兄ちゃんだったら車で一瞬なのに!」
勢いよくポッキーをかじったら途中で折れた。ついつい熱量高くなって、力入っちゃった。
「じゃあ早く帰りゃあいいじゃん、なぁ」
奏志が大志に同意を求めた。同じようにポッキー咥えながら。
でもっ
「そーゆうことじゃないの!!」
「「じゃあどーゆうことだよ」」
はぁ…っとため息をついて残りのポッキーを食べた。
「お兄ちゃんも車買わないかなぁ…、お金…ないんだろうな」
生活に困ってるってほどでもないけど、贅沢するほどの余裕もない。誕生日に欲しいもの考えるのが楽しみみたいなとこあるし。
お兄ちゃんなんて寝ても覚めてもバイトバイトバイトで…バイトしかすることないんじゃないかってぐらい。
「いっそのこと私が買ってあげようかな!」
「「…………。」」
もらったポッキーをもう一度勢いよくかじった。
「決めた!私バイトする!!」