佐藤さん家のふたりとわたしと。
「お兄ちゃんって彼女いたのかな!?」
テストを終えた今日は早い帰宅でだらだら出来る午後、佐藤さん家でソファーに座ってその辺にあったクッションをぎゅっと抱きしめた。
「「…………。」」
「ねぇ!?どう思う!?やっぱ彼女かな~!?」
「…そうなんじゃね?怜くんなら」
奏志が私の問いかけに気だるそうに答えた。ソファーの下に座って、テーブルの上にパーティ開けされたポテトチップスを大きな口で1枚まるっと頬張りながら。
「えっ!?そうなの!?」
「いや、知らねぇけど別にいても普通じゃん」
「え…普通…?」
「普通だろ」
その後ろでソファーに座る私の方なんか見向きもしないで体は正面のテレビに向けたまま、テーブルに肘をついてバリバリとポテトチップスを食べながら。この答え方は絶対適当に流しておけばいいやって、ほとんど聞いてないやつ。
「え、普通なの?」
だから同じようにソファーの下に座って背を向けていた双子の片割れに話しかけた。
「え…まぁ、そうなんじゃない?」
困ったように眉を下げた大志が振り返る。自分に振られるとわかっていながらも、返答には困ってる様子で探り探りの答えが帰って来た。
それを聞いた私の感情はちょっとだけザワついた。
「お兄ちゃん彼女いたの!?ショックなんだけど!」
「なんで芽衣がショック受けてるかはわからないけど、いても驚くことではないでしょ」
「嘘!?なんかショックな感じしない??ほら、結華お姉ちゃんは彼氏いるじゃん!」
「いるけど、それが何だっていう」
「寂しいとか思わないの!?」
「思うわけねぇーだろっ」
私と大志の終わらなそうな攻防戦に、奏志がポテトチップスを咥えた姿で振り返った。眉間にしわ寄せて、気だるそうにめんどくさそうがプラスされていた。
テストを終えた今日は早い帰宅でだらだら出来る午後、佐藤さん家でソファーに座ってその辺にあったクッションをぎゅっと抱きしめた。
「「…………。」」
「ねぇ!?どう思う!?やっぱ彼女かな~!?」
「…そうなんじゃね?怜くんなら」
奏志が私の問いかけに気だるそうに答えた。ソファーの下に座って、テーブルの上にパーティ開けされたポテトチップスを大きな口で1枚まるっと頬張りながら。
「えっ!?そうなの!?」
「いや、知らねぇけど別にいても普通じゃん」
「え…普通…?」
「普通だろ」
その後ろでソファーに座る私の方なんか見向きもしないで体は正面のテレビに向けたまま、テーブルに肘をついてバリバリとポテトチップスを食べながら。この答え方は絶対適当に流しておけばいいやって、ほとんど聞いてないやつ。
「え、普通なの?」
だから同じようにソファーの下に座って背を向けていた双子の片割れに話しかけた。
「え…まぁ、そうなんじゃない?」
困ったように眉を下げた大志が振り返る。自分に振られるとわかっていながらも、返答には困ってる様子で探り探りの答えが帰って来た。
それを聞いた私の感情はちょっとだけザワついた。
「お兄ちゃん彼女いたの!?ショックなんだけど!」
「なんで芽衣がショック受けてるかはわからないけど、いても驚くことではないでしょ」
「嘘!?なんかショックな感じしない??ほら、結華お姉ちゃんは彼氏いるじゃん!」
「いるけど、それが何だっていう」
「寂しいとか思わないの!?」
「思うわけねぇーだろっ」
私と大志の終わらなそうな攻防戦に、奏志がポテトチップスを咥えた姿で振り返った。眉間にしわ寄せて、気だるそうにめんどくさそうがプラスされていた。