佐藤さん家のふたりとわたしと。
第八章「癒やしのみどり」
MEI Story
午後の授業が終わった昼休み、パック牛乳片手に教室の窓からグラウンドを眺める。
まだ寒いのに、誰より走って誰より声を出してサッカーをする彼。
最近の私はそんな彼に夢中だ。
「匡史めっちゃくっちゃカッコいいーーーーー♡♡」
私の心はぽっかぽか、見ているだけでぽっかぽか♡
「誰だよ匡史って」
隣で同じように窓の外を覗き込んだ奏志が目を細めた。
「ほらっ、見て!匡史ゴール決めたよ!!」
「いやだから誰だよ」
指をさして教えてあげたけど伝わらなかったらしい。その問いに大志が答えた。
「化学の先生でしょ、こないだ奏志宿題出さなくて呼ばれてたじゃん」
「あぁ、滝田?」
化学の滝田先生はまだ20代で見た目もさることながら、明るい性格故に生徒にも気さくに話しかけてくれて、お昼休みにはよく一緒に遊んでいる。サッカーしたり、野球したり、時にはかくれんぼしたり、みんな大好きな学校の人気者なんだ。
「お前あーゆうのが好きなわけ?」
「うん♡匡史カッコいいし、優しいし、おもしろいし、スタイルいいし♡」
「へぇー」
授業でしか接点ないからたまにこうして遠くから見守ってる。
今日も見られてよかった♡
「匡史いい人なんだよ♡」
「「友達かよっ」」
まだ寒いのに、誰より走って誰より声を出してサッカーをする彼。
最近の私はそんな彼に夢中だ。
「匡史めっちゃくっちゃカッコいいーーーーー♡♡」
私の心はぽっかぽか、見ているだけでぽっかぽか♡
「誰だよ匡史って」
隣で同じように窓の外を覗き込んだ奏志が目を細めた。
「ほらっ、見て!匡史ゴール決めたよ!!」
「いやだから誰だよ」
指をさして教えてあげたけど伝わらなかったらしい。その問いに大志が答えた。
「化学の先生でしょ、こないだ奏志宿題出さなくて呼ばれてたじゃん」
「あぁ、滝田?」
化学の滝田先生はまだ20代で見た目もさることながら、明るい性格故に生徒にも気さくに話しかけてくれて、お昼休みにはよく一緒に遊んでいる。サッカーしたり、野球したり、時にはかくれんぼしたり、みんな大好きな学校の人気者なんだ。
「お前あーゆうのが好きなわけ?」
「うん♡匡史カッコいいし、優しいし、おもしろいし、スタイルいいし♡」
「へぇー」
授業でしか接点ないからたまにこうして遠くから見守ってる。
今日も見られてよかった♡
「匡史いい人なんだよ♡」
「「友達かよっ」」