佐藤さん家のふたりとわたしと。
珍しく1人の帰り道、特に寄り道するあれもなくイヤホンから流れる流行りの音楽を聞きながら歩いた。
いつもはだいたい3人で帰るからこのイヤホンの出番も久しぶりで帰ったら充電しなきゃ、と思いながら歩いていると一台の車が寄せるように私のとろこで止まった。
「!」
見たことある車の窓がウィーンと開いた。
それと同時、かけたサングラスが少しずらされる。
「芽衣ちゃん今帰り?」
「正志お兄ちゃん!」
黒のライダースでキメッキメの正志お兄ちゃんだった。
「今日は大志と奏志と一緒じゃないの?」
「そなの、2人とも追試で遅いんだー」
「じゃあ乗ってきなよ、ついでだから」
親指を立ててグイっと合図するような仕草をした正志お兄ちゃんに“うん!”と大きく頷いた。
すぐに助手席側に回り込み、車に乗り込んだ。
登場の仕方も振る舞いも服装も全部がオシャレでカッコいい正志お兄ちゃんの車のBGMは私の知らない洋楽が流れていた。たぶんそれもカッコいい人たちが歌ってるんだ、きっと。
「正志お兄ちゃんどこ行ってたの?」
「夕飯の買い物だよ。でもしたらきがなくてもう1軒スーパー行こうかなぁって悩んでるところ」
しらたきってことは、佐藤さん家は今日はお鍋なのかな。
私もちょっとだけ考える。
今日は怜お兄ちゃんのバイトが休み、だから一緒にご飯を食べる約束をした…
「ねぇ私も一緒に買い物行ってもいい?」
「芽衣ちゃんも欲しいものあるの?」
「うん!私も夕飯の買い物したい!」
そのまま家の前を通り過ぎ、正志お兄ちゃんと2人でスーパーへ向かった。
いつもはだいたい3人で帰るからこのイヤホンの出番も久しぶりで帰ったら充電しなきゃ、と思いながら歩いていると一台の車が寄せるように私のとろこで止まった。
「!」
見たことある車の窓がウィーンと開いた。
それと同時、かけたサングラスが少しずらされる。
「芽衣ちゃん今帰り?」
「正志お兄ちゃん!」
黒のライダースでキメッキメの正志お兄ちゃんだった。
「今日は大志と奏志と一緒じゃないの?」
「そなの、2人とも追試で遅いんだー」
「じゃあ乗ってきなよ、ついでだから」
親指を立ててグイっと合図するような仕草をした正志お兄ちゃんに“うん!”と大きく頷いた。
すぐに助手席側に回り込み、車に乗り込んだ。
登場の仕方も振る舞いも服装も全部がオシャレでカッコいい正志お兄ちゃんの車のBGMは私の知らない洋楽が流れていた。たぶんそれもカッコいい人たちが歌ってるんだ、きっと。
「正志お兄ちゃんどこ行ってたの?」
「夕飯の買い物だよ。でもしたらきがなくてもう1軒スーパー行こうかなぁって悩んでるところ」
しらたきってことは、佐藤さん家は今日はお鍋なのかな。
私もちょっとだけ考える。
今日は怜お兄ちゃんのバイトが休み、だから一緒にご飯を食べる約束をした…
「ねぇ私も一緒に買い物行ってもいい?」
「芽衣ちゃんも欲しいものあるの?」
「うん!私も夕飯の買い物したい!」
そのまま家の前を通り過ぎ、正志お兄ちゃんと2人でスーパーへ向かった。