ヤンキーくんと初めてがいっぱい

バレた

「勘違いじゃない?」
「そう?見えたけど。」
言い訳しても、難しそうな雰囲気だった。

「はい。書いてます。」
「そうなんだ。じゃあ、読ませてよ。」
「いや、恋愛小説に興味ないでしょ?」
「あっそうでもないよ。」
ヤンキーが恋愛小説なんて読むとは思えなかった。

「ところで、1年生からあんまり、彼氏とかの噂は聞かないけど、どうやって書いてるの?」
「実体験が多いよ。」
嘘をついた。彼氏もできたことなければ、初体験もまだだった。
「へー、実体験ね。」

「ところで、あの、誰にも言わないでもらえますか?バレたくないんで。」
「そうなの?へー、バレたくないんだ。」
悪い顔に見えた。嫌な予感がした。
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