貴方が残してくれた幸せと生きていく
 4月中旬、翔は、酸素をつけて、ベッド上で過ごしていた。
 私は、臨月に入った。
もう、いつ生まれても、大丈夫な状態になっていた。

「もうすぐ、生まれてくるんだね。
楽しみ。圭太。」
「俺も楽しみ。」
「うん。」

4月下旬になり、陣痛が来た。
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