灰に汚れた六月に、世界を
二人は幼い頃から人には見えない霊や魔物の存在が見え、呪術師としての才能を認められて呪術師の元で修行をしている。今では呪術師の仲間も増え、共に暴れ回っている霊たちを倒しているのだ。

桐子と仲が一番いいのが悟である。呪術の修行を始めたのが同じだったからだろう。よく二人で手合わせをし、アドバイスをし合う仲だ。

二人は訓練所に移動し、離れて向かい合う。桐子は地面から霊を、悟は巨大な鳥を出した。桐子は霊や闇の力を自由に操ることができ、悟は式神や精霊を使って戦う。

それぞれ出した式神と霊がぶつかり合い、それに合わせて桐子は悟を倒そうと接近する。呪文を唱えると地面から黒い手が無数に現れ、悟を捕まえようと手を伸ばす。だが、悟も呪文を唱えた。刹那に地面から鯨が飛び出してきた。

「はあ!?」

「俺の新しい式神!かっこいいでしょ〜?」

驚く桐子に対して悟が嬉しそうに笑う。そして苦戦したものの桐子が勝ち、二人でジュースを片手に笑い合っていると、他の呪術師たちがやってくる。
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