光と影

一旦家に帰り、着替えてバイトに行った。

「お疲れ様です。」
「おかえり。」
いつもの顔ぶれ、やっぱり安心する。

斎藤さんに言われた。
「仁くんと友達なんだ。」
「友達ではないけど、クラスが一緒。」
「あの子どう？」
「学校で人気者ですよ。何でもできるし、モテるみたいですよ。」
「なら、よかった。
　昔、この辺に住んでたんだけど、お母さんとお父さんが離婚して、お母さんの実家に引っ越したの。でも、こっちの高校に行きたいから、お父さんの家に戻ってきたみたい。」
「そうなんですね。」