Hello,僕の初恋
「やー、あれは絶対好きでしょ。
アイトくんはねー、練習忙しいみたいでさ。
連絡っても数回ラインしたら終わっちゃうし。直子は最近どうよ? あれから進展あったぁ?」
アヤがさらっとすごいことを言うので、私の身体は固まってしまった。
自然な流れで直ちゃんに質問が向かって、私はホッと胸を撫でおろす。
「うーん……、私もショウも忙しいから、あんま会えてないんだよね」
直ちゃんは少し寂しそうな顔をしてうつむいた。
美羽が「そっかぁ。両想いも大変なんやね」と励ましている。
あれから、私はしょっちゅう練習に出入りさせてもらうようになった。
直ちゃんの彼のショウくんとも毎日顔を合わせているけれど、直ちゃんはそうじゃないんだ。
彼女もバレー部のエースとして忙しいし、連絡を取る暇もあまりないのかもしれない。