Hello,僕の初恋
「おーい、平! テストのやり直し出してないのお前だけだぞ!」
食べ終えたお弁当に蓋をしていると、教室の入口から担任の佐藤先生が顔を覗かせた。
どうやら私はテストのやり直しのノートを提出し忘れているようで、佐藤先生はしかめっ面で私の方を睨みながら叫んでいる。
「えっ!? 今日まででしたっけ!?」
「明日までにしてやるから、これ職員室まで運ぶの手伝え」
佐藤先生はそう言って、教壇に詰まれた『提出済みのテストのやり直しノート』の山を指した。
私以外のクラス全員分あるだろうそれは、結構な量だ。
「ひぇーん」
「ノン、頑張れー!」