Hello,僕の初恋
そう言ってミカ先輩は、ケーキの方を指す。
テーブルの上には、『お疲れ&メリクリ&ノゾムおめでとう!』と書かれたプレートと、四角くカットされたチョコレートケーキたちが並んでいた。
「お友達も、来てくれてありがとう」
ミカ先輩が、美羽を見てにこりと笑う。
「いっ、いえ! あの、とても楽しかったです!」
美羽は少したじろいで、噛みながら答えた。
『怖い』印象が消え去ったのか、美羽の顔にも笑顔が浮かんでいる。
ミカ先輩は「ありがとう」と笑うと、手を振ってメンバーの方へと駆けていった。
「ミカ先輩っていい人だね」
「でしょ?」