Hello,僕の初恋


その日の打ち上げは大成功だった。


 
他のバンドの人たちと喋ったり、会場の準備をしてくれた人たちにお礼を言って回ったり。


『ブラックコーヒー』のメンバーが、他のバンドの人たちと将来の夢や希望についてひたすら語るのを、隣で聞いていたりした。


ミカ先輩と美羽はなんだか仲良くなったみたいで、ふたりできゃあきゃあお喋りをしていたし、アヤはアイトくんとよく喋っていた。



こんな風に、知らない人の輪の中で楽しんでいるなんて、まるで夢みたいだ。

けれどもノゾムくんとふたりっきりで話す機会がなかなかなくって、それだけがちょっと残念だったんだけど。
< 140 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop