Hello,僕の初恋
◇
十二月二十六日。
部屋に貼られたカレンダーを見て、今年もあと六日なんて早いもんだなぁ、なんて、呑気なことを考えていた。
昨日は色々ありすぎて、嬉しいのと、悲しいのと、興奮と感動と、色んな感情でぐちゃぐちゃになって眠れなかった。
それでも眠気は来るもので、きっちり昼前まで寝てしまった自分に嫌気がさす。
うちから見える直ちゃんの部屋の明かりが、朝方五時までついていたのは確認したんだけれど。
楽しいクリスマスだったけど、やっぱり悲しい気持ちの方が大きい。
悲しい気持ちといっしょに、どうして私ってこうなんだろうって、自分を責めたい気持ちでいっぱいになってくる。
私はきっと、直ちゃんを傷つけてしまった。
ベッドの上でゴロゴロと転げまわっていると、スマホからピロンと通知音がきこえた。これはラインの通知音だ。
直ちゃんかも。それともノゾムくん?
昨日中途半端な会話をした二人の顔を思い浮かべ、急いでスマホを開く。