Hello,僕の初恋
「昨日もショウに、可愛げがないって言われて。
ノンは可愛いし、みんなを癒してくれるし。
私もそういう風に、愛嬌があってみんなを楽しくさせてくれる子になりたいなあって。ずっと思ってたよ」
「私……ドジで泣き虫で怖がりだよ?」
「うん。でも、優しくって、愛嬌があって、感受性が豊かで、いつも笑顔なノンでしょう?」
直ちゃんはそう言って笑う。
強い風が、私たちの座っているブランコを押した。
私の髪も、直ちゃんの髪も、風で顔にひっついてしまう。
直ちゃんは綺麗な黒髪をかき上げて、そして泣きそうな顔で笑った。
「昨日はひどいこと言ってごめんね。でも私の言ってること本当だよ? 言ってること信じてもらえないのって、結構悲しいんだよ」
「ごめん……」
「うん。だからさ、自信持って。ノンはじゅうぶん魅力的。素敵な私の親友だもの」