Hello,僕の初恋
「ショウくん!? どうしたの?」
「この前はナオとのこと……、ありがとな」
私が驚いて尋ねると、ショウくんはうつむいてそう言う。
少し照れくさそうにお礼を言った後で、いつものクールな顔に戻ったショウくんが続けた。
「あのさ、ノゾムのことなんだけど」
「ノゾムくん?」
「この話聞いたら、俺について来てほしい」
いきなり登場した彼の名前に、びくりと心が跳ねる。
あの日、クリスマスの日に私が逃げ出してから、一度もノゾムくんと会えていない。
会えていないどころか、連絡がつかないのだ。
ラインは既読にならないし、連絡がくることもなかった。
直ちゃんやミカ先輩に聞いても、口を揃えて「分からない」と言われるだけだった。
それにしても、ついて来てって……。
理解が追いつかないでいると、ショウくんが続きの言葉を口にした。