Hello,僕の初恋
「俺も今朝知ったんだ。あいつ、ずっと連絡取れなくって。スマホ壊れたのかなって、思ってたんだけど……」
「なあに?」
心臓がどくりと音を立てる。
まるで左胸に耳がくっついたかのように、どくどくと響いているのが分かる。
いやな予感、という言葉は、こういう時のためにあるんだと思った。
ショウくんは私の目を見て、ゆっくりと口を開いた。
「ライブの翌日……、あいつ。海浜公園のそばで事故ったんだ」
「え……?」
「横断歩道で。左折のトレーラーが、風に煽られて横転してさ。それに巻き込まれて……。それから年末年始もずっと意識なくって」
「うそ……」