Hello,僕の初恋






放課後のファーストフード店は賑やかだ。

学校のそばにあるその店で、私はブラックコーヒーのメンバーと対面していた。





四人掛けと二人掛けの席をくっつけて作った空間の、背もたれがある方の中央の席に私は腰を下ろした。

窓からは、夕焼けの空に溶けてしまいそうな坂の街が見渡せる。



いつもの私ならこの景色を堪能するんだろうけど、今日はそうじゃない。

とても緊張してるからだ。



私の右隣にノゾムくん、向かい側の三列に他のメンバーが座り、人生で初めての打ち合わせとやらが始まろうとしていた。
< 68 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop